日本医療福祉生活協同組合連合会
- 掲載日:
- 2025年09月22日
- 最終更新日:
- 2025年09月22日
- 業種:
- 医療/福祉
- 本店又は主たる事務所の所在地:
- 〒169-0073 東京都新宿区百人町3-25-1サンケンビルヂング5階
- 宣言組織の代表者:
- 代表理事会長理事 髙橋 淳
- 電話番号:
- 0343341580
- メールアドレス:
- health@hew.coop
認知症バリアフリー宣言の内容
日本医療福祉生活協同組合連合会(以下、医療福祉生協連)は、日本の医療福祉の向上と、会員生協の事業と運動の発展を通して組合員の願いを実現することをめざして、日本の医療福祉生協の全国連合会として設立されました。 医療福祉生協とは、地域のひとびとが、それぞれの健康と生活に関わる問題を持ちよる消費生活協同組合法にもとづく自治的組織です。また、医療機関・介護事業所などを所有・運営し、ともに組合員として生協を担う住民と職員の協同によって、問題を解決するための事業と運動を行っています。
私たち医療福祉生協連は「誰もが健康で居心地よくくらせるまちづくりへの挑戦」をメインテーマに地域まるごと健康づくりをめざしてきました。一人ひとりの生き方が大切にされ、誰もが居心地よくくらせるまちをつくります。
「誰もが居心地よくくらせるまち」は、認知症のある方やそのご家族もが安心して自分らしくくらし続けることのできるまちです。認知症バリアフリー社会の実現に向けて、とりくんでいきます。
「人材の育成」についての具体的取組
社内教育 社外教育
当会では、地域の健康とくらしを支える専門職員の育成をすすめています。医療と介護、福祉が連携した専門集団として、認知症当事者「が」主役であるという視点を持ち、個別性を尊重した支援を行うことで、尊厳を守り、自立を促進し、在宅生活を支えるケアの実践を目指しています。
また全国の医療福祉生協の職員や地域住民である組合員(以下、地域組合員)に向けた研修会等の開催や通信教育の開講を行い、年間約14,700人が学んでいます。
これらを通してお互いを気にかけ合える「居心地のよいまち」や「認知症当事者に寄り添うまち」をともに考え、ゆたかなつながりをひろげる活動にとりくんでいます。また職員を対象とした認知症サポーター養成講座を開催しています。
「地域連携」についての具体的取組
自治体・専門機関等との情報交換
当会では、誰もが気軽に足を運ぶことができる居場所づくりを、人と人とのつながりによって成り立つ生活協同組合の本来の活動と捉えています。会員生協に向けて「そこにいるだけでほっとする居場所づくり」をすすめ、多くの参加で誰もが「居心地よくくらせるまちづくり」を呼び掛けています。
また当事者と学生が協同して接客するカフェや認知症当事者の声を聞く会など会員生協のゆたかなとりくみについて、研修会等や医療福祉生協の情報誌・理論誌や機関紙を通して全国の医療福祉生協と共有し、普及啓発にとりくんでいます。
「社内制度」についての具体的取組
介護離職防止のための制度 認知症になった場合の相談窓口の設置 従業員が認知症になった場合に相談できる専門機関との連携
当会では、職員の介護と仕事の両立ができる勤務環境を整えるため、介護休業や介護休暇制度を定めています。フレックスタイム制、在宅勤務制を取り入れ、短時間勤務は15分単位で申請できます。柔軟な働き方で、介護を担いながら安心して働き続けられる職場づくりにとりくんでいます。
職員が認知症となった場合は、本人の同意を得た上で、会員生協の専門機関と連携、協力し、職員が安心して相談ができるようにしています。
「環境整備」についての具体的取組
認知症の方でも利用しやすい店舗等の環境づくり
当会では、利用者や地域組合員「が」主人公となり、患者、利用者の視点で事業の質を高め、誰もが利用しやすい医療機関、介護事業所づくりにとりくんでいます。また、会員生協に向けてサービス提供内容や接遇の向上などのとりくみを呼び掛け、「ここにくれば何とかなる」と思われるような信頼される事業所に成長することを目指しています。さらに、当会および会員生協では災害支援にも積極的にとりくんでおり、万が一の災害の際にも頼りになる法人、事業所をめざしています。